無課金派にとって、リセマラ後にSSキャラをガチャで引ける貴重なチャンスが、スタートダッシュログインボーナスだ。14日ログインすると、最後に「SS確定10連プラチナガチャチケット」をもらえる。
汎用性の高いプラチナガチャでSS1体もらえるのは確かだが、欲しいキャラが当たるかどうかは不確定。
14日も普通にプレイしていたら、それなりにパーティー内の役割も決まっているはず。SSの中でも非力で、しかもロールや武器種がかぶったキャラが排出されると、途端にゲームを続ける気がなくなる。
しかし、別にSSキャラばかりで固めなくてもVery HardまでクリアできるのがロマサガRSの奥深さ。自分なりに、しょぼいキャラを育てるモチベーションを見つけられれば、プレイヤーとして適性があるといえる。
SS確定ガチャ2回の結果
スマホ2台で14日目のSS確定ガチャを2回まわしてみた。
1回目の捨てアカウントでは、ジニーとエメラルドのSSキャラが2体も出るという幸運にめぐまれた。
回復役ではないが、全体攻撃できる貴重な術使いエメラルド。さらにデバフ付きアタッカーとして優秀なジニー。パーティーの攻撃要員が斬属性に偏っていたので、ノエル戦に向けても打属性が増えるのはうれしい。
2回目の本命アカウントでは、SSはミカエルしか出なかった。
小剣キャラはすでに配布モニカで間に合っているうえ、SS技で不死特攻のサザンクロス以外、これといった特徴が見当たらない。ゲーム開始時のリセマラで出たら重宝したと思うが、14日目ではすでに育てたキャラと入れ替えるかどうか微妙だ。
使えないキャラの使い道
現パーティーにとってミカエルは使えないとはいえ、SSなので属性ごとの耐性やステータス補正は高い。育成すれば、それなりに戦力にはなるかもしれない。
下位互換スタイルとして、モニカSは出ていないがミカエルAは持っている。そのため、ミカエルAの円舞剣をSSに継承させれば、パーティー内で全体攻撃できるキャラが増える。本当は円舞剣を持ったモニカSの方が出てほしかったところだ。
「技・術の継承」という機能があるため、SS単体より、魅力的なA~Sバリエーションがそろっているキャラの方が有効な場合もある。ウンディーネがその例で、最上位がSでも貴重な回復サポーターとして活躍できる。
将来的な継承をイメージすると、同じ回復Aキャラでも現時点ではミューズよりウンディーネを育てた方が有意義だ。今は魅力のない地味なAキャラでも、今後上位互換のキャラがリリースされるのを期待して、今から育てておくという賭けはできる。
無課金育成には時間がかかる
もしゼロから育成を始めるなら、単体モニカよりミカエル組を鍛える方が魅力的だ。しかし、また遠征やバトル周回を繰り返して即戦力になるまで育てるのは骨が折れる。
ロマサガRSとは、次々と新キャラを送り込んできて、毎日回復するスタミナ分だけ戦闘を繰り返させる、不毛なハムスターゲームなのだろうか。
どんなRPGでもレベル上げという単調作業はあるが、このゲームでは課金しない限り戦闘回数に縛りがある。自動回復目当てなら、「使えるレベルまで育つのは数日~数週後」とリアルに時間がかかる。
遠征というのは育成をスキップする補助機能もあるが、すでにパーティーの平均HPが300、各能力値も30を超えていると、上級の「東方の草原」でも役に立たない。そして即時帰還チケットも毎日もらえるとはいえ、無限にあるわけではない。
複数アカウント間のキャラトレード
最初に始めた適当アカウント1より、数日後にやり直した本命アカウント2の方が強くなってきた。アカウント1はPC内のエミュレーターに退避して、今後は基本的にアカウント2でプレイする予定だ。
ところが14日目チケットガチャの成果が逆転してしまったので、どちらを運用するか悩ましい。異なるアカウント間でSSキャラをトレードできる機能が実装されたら、それこそ課金してでも使ってみたい。
確率に左右されるガチャより、確実に目当てのキャラをゲットできるサービスなら、多少のプレミアムを払う価値はある。ただし天井付きイベントキャラに1体4.5万というのは高すぎる。そしてプラチナガチャのSS標準体を確実に入手できる手段は、公式には存在しない。
アカウントデータの売買
現時点でキャラのトレードに近いのは、闇市場でのアカウントデータ売買だ。相場はまちまちだが、戦闘力数万まで相当育てたパーティーから、14日ログインしてSS確定チケットを入手した段階など、いろいろな商品が出回っている。
もう一度最初からやり直すなら、リセマラだけ済ませたシナリオ未プレイの中古データが魅力的に思われる。リセットマラソンも「SSキャラ複数」という条件なら1時間程度で済むが、「目当てのSSキャラ」となると、丸一日かかっても達成できないおそれがある。ゲーム開始前の苦行数時間を、お金で解決するイメージだ。
不正なチートツールの開発・販売に対して、ユーザー間のRMTは今のところ法律で取り締まられていない。運営会社は規約で禁じているが、せいぜいアカウントやユーザーIDが停止される程度のペナルティー。個人間の小規模な取引で、いちいち損害賠償まではいたらないというのが、大方の見方だ。
BAN保証というサービスも
ゲームの中古アカウントを購入するのは、SIMカードを抜いた白ロムのスマホを買うのと似ている。元の端末が料金未払いや盗難品で、ロックされて赤ロムになってしまうリスクがある。
中古スマホの販売店で「赤ロム保証」とうサービスはある。ゲームアカウントの売買サイトでも、「BAN保証」をうたうところが出てきた。
中古アカウントの売買が一般化するなら、そのうちスクウェア・エニックスが、リセマラ済みのスターターキットを有償販売する流れになりそうな気もする。今は確率ガチャの売上見込みが高いのと、課金/無課金ユーザー間で差が付きすぎない方針を優先しているのだろう。