ロマサガRSはエミュレーターNoxで動く。アカウント連携も可能

ロマンシングサガ リ・ユニバースはApowerMirrorやVysorを使えばPCでミラーリングできることがわかった。試しにAndroidエミュレーターのNox Playerを入れてみたら、こちらも問題なく起動できた。

さらにGoogle Play Gamesを利用したアカウント連携・データの引継ぎまで実現できた。いちいちスマホとPCをUSBケーブルでつないでミラーリングするより、データ連携させつつエミュレーターでプレイした方が便利といえる。

Nox Palyer6のインストール

Noxの最新バージョンは現在6.2.6.3。高機能なエミュレーターだが、無料で配布されている。その代りソフトの起動中に広告が表示され、ホーム画面にもいろいろなゲームのショートカットがプリセットされている。

ほかのミラーリングソフトのように、無料版だと機能限定ということもない。普通に全画面表示もできるし、音量調整やホーム・メニュー・バックキーも用意されている。

初期表示は横長画面だが、右側にあるMore Toolbarのアイコンを押せば、「スクリーンを回転」というアイコンが出てくる。そもそもロマサガRSを起動すると、自動で縦型に変わってくれるようだ。

Google PlayからロマサガRSをインストールするのに、Googleのアカウント情報を入れる必要がある。それさえ済ませば、普通のスマホと同様にたいていのアプリは入れられるようだ。

仮想キーは動作がおかしい

ApowerMirrorのように、キーボード操作で任意座標の画面タップも設定できる。ただしバグがあるのか、たいていのボタンは座標が飛んだり位置がずれてしまい使い物にならなかった。

ほかにも重力センサやGPSなど、ゲームで使いそうな機能は一通りエミュレーションできるようだ。ロマサガRSではそこまで高度な機能は使わないが、うまく設定すれば3Dの凝ったゲームもプレイできそうに思う。

最新ゲームで遊ぶのにハイエンドなスマホに買い替えるより、PC上で仮想的にプレイした方がリーズナブルかもしれない。アプリの起動が問題なくデータ連携もスムーズにできるなら、ミラーリングソフトより高機能で快適に動かせる。

Noxの高速化設定

デフォルトの設定はローエンドのPC向けになっているようで、そのままでは手元のスマホより処理が遅かった。「システム設定>高級設定」というメニューを開いて、

  • 機能設定:高い(1コアCPU、3072MBメモリ)
  • グラフィックスレンダリングモード:強化互換モードβ版(OpenGL+)

に変えて再起動したら、劇的に高速化できた。ロマサガRSでいうと場面切り替えのLoading速度が、手元のスマホGalaxy S7 edgeより2倍くらい速い。

Nox Playerのデフォルト設定

Nox Playerのデフォルト設定

GPUは一昔前のGeForce GTX 780 Tiを搭載したデストップPCだが、ちょっとしたスマホより高性能なようだ。このスピードに慣れてしまうと、なかなかスマホで操作する気になれない。

ロマサガのアカウント連携も可

他スマホ端末からのデータ引継ぎは、Noxで問題なく行うことができた。タイトル画面の下にある「データ連携」のボタンを押して、ひとまずGoogle Play Gamesアカウントの方では成功した。おそらくFacebookでもメールアドレスとパスワードを入れればうまくいくだろう。

複数のスマホと何度かデータをやり取りしてみたが、特にデータが壊れるとか開けないというトラブルは出なかった。ロマサガRSに関しては、他のスマホとまったく同じようにNoxでプレイできる。

同じアカウントで複数台同時に立ち上げていると、一方が「認証エラー」でタイトル画面に戻されるところまで忠実に再現される。ロマサガRSは設定画面もバトル中も常に通信しているようで、同じアカウントで2台同時に立ち上げているとすぐばれる。

スマホとエミュレーターの使い分け

エミュレーターを使うと、以下のような分業体制を実現できる。

  1. 出先ではスマホで簡易プレイ(遠征や道場、時間ログインミッションなど)
  2. 家に帰ったらパソコン上のNoxでがっつりプレイ(自動クリック周回も可)

「プラットフォームが異なると有償ジュエルを引き継げない」という本質的な問題はあるが、無課金プレイなら関係ない。

スマホの小さい画面よりPCモニターの方が快適なので、最近家ではわざわざミラーリングして遊んでいた。今後はエミュレーターを介して常時データ連携した方がスムーズだとわかった。

ロマサガRS用のNoxマクロ

エミュレーター上でも別のツールを組み合わせれば、自動クリック周回を実現できる。

さらにバトル周回中の回復アイテム利用やOverDrive適用など、凝った操作を実現できるマクロまで販売されているようだ。使いこなせば24時間キャラ育成できる、自動周回マシーンを構築できるだろう。

ただしアプリの利用規約で、この手のチート行為は明確に禁止されている。

2.10 チートまたはボットの使用  ユーザーは、チート、ボット、自動ソフトウェア、不正侵入ソフト、モット、その他本サービスを改変する事を目的とするソフト等を制作しまたは利用しないものとします。

ロマンシングサガ リ・ユニバース利用規約より

マクロとしてはタップ位置やタイミングをずらすことで手動操作に見せかけ、運営元に自動ツールとばれない工夫まで行われている。このあたりはいたちごっこで、ツールを使う人が増えればいずれ運営側に対策されるだろう。

そもそも一般ユーザーがここまでしてゲームをやる必要があるのか不明だ。むしろアカウントを育成して転売するとか、リアルマネートレーディング(RMT)したい人向けのツールと思われる。

RMT自体も当然規約で禁止されているので、いろいろとグレーなテクニックではある。普通にゲームを楽しみたいだけなら、ツールに投資するより素直にジュエルを買ってガチャでも回した方がいい。わざわざ趣味の世界で、アカウントBANとか余計な不安を抱える必要はないと思う。