楽天レシピで稼ぎ、クックパッドでプロ料理人になる夢

日ごろつくっているゲテモノ料理を試しに楽天レシピに投稿してみたら、あっさり審査を通って公開され、50ポイントももらえた。調子に乗って、さらにえげつないメニューを投稿したら、こちらも意外と審査通過してポイントゲットできた。楽天レシピは投稿の報酬をもらえる代わりに、セレクションが厳しいのではと思ったが、意外とザルで料理の出来は問わないようだ。

毎日つくっているどうでもいいメニューを楽天レシピに投稿してお小遣いを稼ぎ、本命のクックパッドに同時投稿してつくれぽを増やし殿堂入りを目指す。いずれクックパッドの『清貧!節約おかず108』とか『痩せ衰えるレシピ』なんて料理本に掲載され、ミニマリスト料理人としてテレビや雑誌で引っ張りだこになる日も夢ではなくなってきた。

味とコスパを両立する完全栄養食を目指して

健康第一がモットーのけんこうさん。「予防に勝る治療なし」と心がけて、日ごろの健康管理には並みならぬ努力を注ぎ込んでいる。なかでも食養生はお金もからむ最重要事項。いかにコストをかけずに必要な栄養素を摂取し、さらに飽きずに食べ続けられる究極の完全栄養食を求めて、料理人修行に励んできた。

ある時は高級料亭の厨房で包丁をふるい、またある時は食品工場の夜勤でラインに並び、料理の味覚と効率化を追及。一時は特大中華鍋で4人前のチャーハンを毎日つくっていたら、『花の慶次』の岩兵衛のように、片腕だけ筋肉がついて太くなってしまったこともある。(学生時代のバイト、実話)

「毎日インスタントラーメンばかり食べてみる」とか、「ふえるわかめでどれだけ空腹をしのげるか」とか、いささか過激な実験もしてみた。究極の節約と思って断食も試してみたが、これはリバウンドが激しくて続かなかった。最終的に『粗食のすすめ』という本を読んで、日本古来の粗食を見直し、「大盛りご飯に味噌汁・漬物、野菜たっぷり肉少々」というパターンに落ち着いた。おかげでここ数年は医者いらずの健康生活を実現できている。

研究の末にたどり着いた究極の味噌汁

基本的に、朝は2合玄米を炊いて、1合は卵かけ・納豆ご飯、残り1合はおにぎりにするかお櫃に入れて昼食に。夕食はスーパーで旬の安い野菜を適当に煮込んで、味噌で味付け。たまに奮発してお肉も入れる、というルーチンを続けている。玄米はふるさと納税で、なるべく単価あたりの量が多く、できれば農薬減の特別栽培米を調達。仕事の都合でたまに外食するときは、株主優待で安く済ませている。

夕食の味噌汁の代わりに、中華鍋になんでも入れて炒め物をつくる暮らしも続けてみたが、キッチンや換気扇が汚れて掃除が面倒なので、料理に油を使うのはやめてしまった。根菜、葉野菜、キノコ類、だし兼具材の煮干しと昆布を適当に鍋に放り込み、沸騰したら味噌を溶かすだけ。たまにキムチを乗せたり胡椒をかけて変化を出せば、味噌汁は毎日飽きずに食べられる手軽なソウルフードだ。

見た目よりも中身。調理はスピード命

ミニマリストとして突き詰めて考えると、世間の主婦や板前さんには申し訳ないが、料理は「腹に収まれば何でも同じ」と考えている。できれば生、もしくは咀嚼・消化可能な程度に加熱調理された食材を新鮮なままいただくのが理想だ。やたらとソースをこねくり回すフレンチよりは、素材を生かしたイタリアンの方がベター。

見た目よりは栄養価を優先して、スピード調理で盛り付けもなし。皿には盛らず鍋から直接食べて食器洗いの手間も省く。料理しながら食べて、煮込みながら包丁まな板を洗い、味噌汁ができる頃には片付けもほぼ終わっている。Time is Money. 食材を刻んでから口に入るまでの時間が短ければ、それだけ栄養素の劣化・流出も少ない。

そういうわけで、滋養豊富な自家製味噌汁だが、味と見た目にはからっきし自信がない。だが、工夫を凝らしたレシピを公開したら、なにか人類の役に立つこともあるかもしれないと考えた。

「かくてもあられけるよ」…こんなゲテモノばかり食べていても健康でいられるし、男やもめに蛆もわかずに何とかやっていけるよと。ついでに楽天ポイントがもらえれば一石二鳥だ。

クックパッドと楽天レシピの比較

クックパッドはレシピ投稿サイトの老舗だが、どこまで調べてもユーザがマネタイズできるという話は一つも出てこない。むしろレシピの人気順検索ができるように、プレミアム会員になってお金を払えという宣伝ばかりだ。いずれヒマになって趣味として料理するようになれば参考にするかもしれないが、今のところ他人のレシピに興味はない。クックパッドでよほど有名になれば、一発逆転メディア露出で稼げるのかもしれないが。

一方、後発の楽天レシピは、「1投稿50ポイント、作ったよレポート1件10ポイント」という報酬が売りのサービスだ。50ポイントといえば、楽天の通常ポイント1%還元に換算すれば、5,000円の買い物をしたのと等価。ポイントの使いどころは楽天経済圏に限られるが、意外と大きい報酬にモチベーションが上がる。

今回は比較のため、クックパッドと楽天レシピの両方に同じメニューを投稿して、使い勝手や反響を調べてみることにした。