羽田空港カードラウンジの無料朝食ベーグル。競争激化で入手困難に

飛行機のマイルはユナイテッド航空で貯めているので、国内ではスターアライアンス系列のANAを利用することが多い。羽田空港の国内線第2ターミナルにあるエアポートラウンジ(南)は、朝の時間帯に無料のベーグルが振る舞われることで有名だ。早朝フライトのときは楽しみにしていたサービスだが、競争激化で最近は朝8時にはもう売り切れてしまうようだ。

航空会社とカード会社運営ラウンジの圧倒的格差

航空会社が運営するラウンジと、カード会社系のラウンジでは、待遇に大きな差があるということは知られている。以前、会社経営者向けのイベントで、JALのサファイアカードを1年間モニター利用させてもらったことがある。成田空港のJALサクララウンジに行くと、寿司やサラダが食べ放題という、ホテルのランチブッフェ並みのサービスで目を丸くしたものだ。その後、ゴールドカードを手に入れてカード会社の運営するラウンジに行ってみると、オレンジュースとコーヒーくらいしか提供されなくて、圧倒的な格差に愕然とした。

海外のラウンジでは、カード系でも料理が提供されたりして、あまり違いはないように感じる。国内でも、地方空港にはそもそも航空会社ラウンジが存在しない。海外の航空会社が運営するラウンジは、成田を例にすると、ユナイテッドラウンジはJALサクララウンジ並みの充実度だが、ダイナースカードで入れるKALラウンジは、おにぎりにカップ麺程度しか出てこなかったりする。

やたら飛行機に乗りまくってステータスを上げなくても、マイル利用でビジネスクラスにアップグレードすれば航空会社ラウンジを使えたりする。しかし、その後機内で豪華な食事が出るので、ラウンジで腹を膨らませるのは得策でないこともある。

カードラウンジでは貴重なタダ飯サービス

そういうわけで、カード会社運営でベーグルが振る舞われる羽田空港のエアポートラウンジは希少価値があった。最近はベーグルに塗るチーズも何種類か用意されていて、「1人2個まで」と制限はあるものの、かなり満足することができる。

ところが昨今のゴールドカード乱発でラウンジの利用客が増えたのか、朝のベーグルに群がる行列ができて、あっという間に売り切れるという事態が起こっている。先日10時頃のフライトで、ベーグル目当てに朝食を抜いて空港に向かったら、在庫切れでひもじい思いをした。

自分の旧シティバンク提携ダイナースクラブカードと、イオンセレクトのゴールドカード(羽田ラウンジ限定)はどちらも年会費無料で保持しているから、工夫すればお金を払わずラウンジ利用することはたやすい。

最近はベーグルだけでなく、ラウンジが満員で入場制限が行われるくらいだから、そのうちカードラウンジにも上級グレードができて、差別化が図られるのではないかと思う。「年間パスを格安でばらまいて来場者を増やし、エクスプレスパスを追加購入しないとまともに遊べない」というUSJ商法だ。