街中を歩き回らないと先に進めないポケモンGO。ファミコン世代にとって、ゲームは友達と自宅に集まって楽しむものだったが、まるでゲームボーイが出たときのような新鮮味を感じる。
夏休みに入って毎日うだるような暑さだが、大きな公園に行くと、深夜0時近くにも関わらず、いまだに人もポケモンもうじゃうじゃ湧いている。さすがにリリース直後の熱狂より半分くらいに減った気もするが、夜中の公園でこの混雑ぶりは異様だ。警察官も数名パトロールに回っていた。
ポケモンGOのエクササイズ効果のおかげで、全国的に消費カロリーが高まっている気がする。単なるスマホのゲームだが、意外とダイエット、メタボ解消、引きこもり救出にも効果がありそうだ。ポケモンの経験値を稼ぎながら、さらに運動効果を高める方法を考えてみた。名付けて「ポケモンジョギング」。
ポケモンジョギングのコツ
- 広い公園などで、ポケモンGOを立ち上げたままスマホを持って走る
- 走行スピードは10km/h以下に抑えないと、タマゴ孵化距離にカウントされない
- ポケモンが出現しても無視する。バイブは切っておく(走りスマホは危ないので)
- ポケストップを一筆書きで結んで1周する周回コースを設定する
- コースは1周5分以上かかること(ポケストップ再有効化のため)
- ポケストップ間をのんびりジョギングして、到達したら休んでアイコンを回す
- キズぐすりとモンスターボールは捨てておく(高級アイテム入手のため)
ウォーキングでもランニングでもなく、ジョギングな理由
タマゴを育てるため「走行スピード10km/h」以下というのが、意外と難しいポイントだ。普通に走っていて、1km6分以上のペースというのは、かなりゆっくりに感じる。試しにがんばって1km4~5分くらいで走ってみたら、タマゴ孵化装置の積算距離が、かえって少なくなっていた。
ウォーキング・早歩きだと、ポケストップ間の移動に時間がかかるし、カロリー消費も少ない。一方、本気のランニングペースでは、ポケストップ回しの効率は高まるが、タマゴ孵化の距離が加算されない(車や自転車移動と同じ)。一般的に、ウォーキング<ジョギング<ランニングの順でスピードが速くなると考えられるので、ポケストップ周遊とタマゴ孵化に適した移動はジョギングくらいのペースがちょうどよいと思う。
敢えてポケモンと戦わずに経験値稼ぎ
レベルを上げてレアキャラも一通り集め終わると、そのあたりの公園ではそうそう新種にお目にかかれない。スマホが振動するたびに画面を見て出現ポケモンをチェックするのは時間の無駄なので、経験値稼ぎのためにはポケモン捕獲よりポケストップ回しに専念した方がよい。どのみちレベル20近くでは、ザコキャラでもCP値が高くて、まともに戦うと時間がかかり過ぎる。
例外的に、ポケストップを回して地図を見た時に、周囲に新種や収集中のキャラが出たら、休憩してバトルしてもよいだろう。 特にルアーモジュールが多数設置されているエリアでは、同時にポケモンが5体くらい出ていたりする。よく見るとミニリュウが混ざっていたので、すかさずゲットした。
しょぼいアイテムは積極的に捨てる
ジョギング中、100mおきとかでポケストップを回ると、すぐにアイテムがいっぱいになってしまう。普通のキズぐすりやモンスターボールは腐るほど手に入るので、ほかの上位アイテムを入手する可能性を残しておくために、積極的に捨てて持ち物を空にしておく方がよい。
ポケモンジョギングではジムバトルは一切しないので、回復アイテムはすべて捨てても構わない。基本的にポケモン捕獲もしないので、ノーマルモンスターボールも処分してOK。唯一ポケストップで手に入るアイテムでタマゴだけは希少価値があるが、これは他の持ち物と違って自主的に捨てることができない。
代々木公園でポケモンジョギング実践
「都心で夜も入れてそこそこ広い公園」というと、渋谷と新宿の中間にある代々木公園を思いついた。マップを見ると、ちょうどいい具合にポケストップが散らばっている。
原宿側ゲートと中央の噴水のあたりには、ポケストップが5個くらい密集していて、おいしいゾーン。人が大勢座り込みでプレイしていて、ルアーも多数設置されていた。
1周目はざっくり回って、ポケストップの場所とモニュメントを確認。きれいな周回コースにはならないが、なるべく一筆書きで園内のポイントをくまなく回れるルートを考えてみた。よく来ている公園だが、ポケモンGOをきっかけに今まで入ったことのないエリアや謎の記念碑を発見できるのもおもしろい。
2周目は目星をつけたポケストップをジグザグに回ってみた。芝生や林の中をショートカットすると、クモの巣だらけだったり、ぬかるみに足を突っ込んだりで散々な目にあった。夜は足元が見えず木の根っこでずっこけたりするので危ない。ポケモンは体力勝負のサバイバルゲームだ。
公園の外の遊歩道にある2連続ポケストップを回ると、かなり遠回りになると思われたが、まさに「ポケモンのために設置されていた」ような絶好のポイントに裏門があって感激した。3週目でコースを再検討したが、ポケストップの場所はかなり覚えたので、時々画面を見て確認しなくても、目標地点に向かって走れるようになってきた。
無課金、2時間で10,000XP以上も稼げた
1周でだいたい30個くらいのポケストップを回れたと思う。「しあわせタマゴ」なしで1個50~100XPなので、最低1500XP、3周なら4500XP~稼げる計算になる。途中孵化したタマゴが運よく新種のカブトだったり、休憩中にレア度の高いポケモンを何匹かゲットしたりして、2時間プレイして合計10,350XPも稼げた。しかし、レベル19ともなると、次のレベルに上がるXPが25,000も必要で、なかなか先に進まない。
獲得経験値だけを見るなら、普通に歩くか、ルアー設置スポットで座ってプレイするより、ジョギングでポケストップを回った方が効率がよい気もする。
代々木公園は本当にサンドの巣だった
ときどき出現ポケモンの入れ替えで変動するようだが、8/2時点で代々木公園内でのサンド出現率は半端なかった。家の周りでは絶対に出ない種族なので、「サンドの巣」といわれるのは本当だ。さらにレアなサンドパンへの進化を狙っている人は、代々木公園で数時間粘れば、進化に必要なアメ50個は簡単に手に入るだろう。
ザコキャラ、レアキャラ、ご当地キャラ?
ザコキャラはどこにでも出て、レアキャラは場所に関わらず稀にしか出ない傾向があると思う。家のまわりはわりと平凡なコッコとかコラッタばかりが出るが、一度だけコイルが出てゲットできた。
富士山ではじめて見たサイホーンも、代々木公園で一度目撃した。
少し近所を散歩すると、普通の住宅街だが、なぜかコイキングしか出ないという不気味なエリアもあった。「近くにいるポケモン」9体全部コイキングという大漁ぶり。
代々木公園のサンドの巣のように、なんとなくザコキャラとレアキャラの中間に「ご当地キャラ的」なポジションが用意されている気がする。開発側が手動で行っているのか、地形や座標から自動的に設定されているのかわからないが、水辺や公園内の特定エリアで出やすい「ちょいレアポケモン」は存在するように思う。