都心から多摩川サイクリングロードを経由して、野猿街道という道を走ってみた。途中で多摩美術大学の八王子図書館という建築作品を見学。その後、無料化された八王子バイパスを北に向けて走ってみた。
ロードバイクは宮古島トライアスロンに向けて発送してしまったので、シングルスピードのスペアバイクで出走。野猿街道はさほど起伏がなかったので、ギアなしでも問題なく走れた。
多摩川CRから野猿街道へ
多摩川の桜はもう散り始めている。春先のサイクリングロードは気持ちがいいが、やはり先週走った荒川CRと同じくこちらも羽虫が多い。
今日は四谷橋を渡って都道20号、野猿街道を南下することにした。
多摩丘陵を横断するので尾根幹線道路のようなアップダウンを想定していたが、道はほとんど平坦だった。都心から橋本~津久井湖方面にアクセスする際は、体力温存できてよいルートかもしれない。
多摩美術大学の八王子図書館
野猿街道の先にある目的地は、多摩美の八王子図書館。伊東豊雄の設計で、土曜日は一般見学が可能になっている。
外壁のコンクリート・ガラスの継ぎ目がほとんど目立たず、しかも全体が反っている。足元のグレーチングも見たことがないパターンでデザインされている。
近寄ってみると、外壁・ガラスとシーリングの段差が本当に1mmくらいしかない。この加工精度を実現するため、地下に免振装置が設けられているらしい。
4月は学生さんが多いということで、残念ながら館内の見学はできなかった。GW明けなら、一般の見学も可能とのことだ。1階のギャラリー部分だけ入ることができた。
入ってすぐ、地形に合わせて床全体が傾いていることに気づく。車椅子や松葉杖だと不便かもしれないが、平衡感覚を揺さぶられて心地よい。
壁らしきものもなく、構造のグリッドも微妙に歪んでいる。そのため、仕上げは無機質なコンクリート打ち放しなのに、半屋外で森の中にいるような感覚を覚える。
不安定なスツールが気になる
エントランス脇に置かれている、変わった形のスツールに興味を持った。接地部分がバランスボールのように不安定で、グラグラするうえ勝手に回転する。
昇降機能の使い方がわからず、背の高いスツールにまたがってこけそうになった。学生さんに使い方を教えてもらい、ようやくコントロールできるようになった。
公共施設に置くと事故・クレームが多発しそうな椅子だが、美大の図書館ならありだろう。エクササイズ効果は抜群だ。
調べたところ、特注品ではなく普通に買えるウィルクハーンの製品だとわかった。名前は”Stitz(スティッツ)”。ただしお値段もそれなりにかかる。
似たような製品を探すと、もっと安いものがあった。Focal UprightのMobisやPivotというスツール。中でもMogoという製品は国内販売されているようだ。
見た目はウィルクハーンを上回る過激さで、ここまで来ると、そもそも椅子自体不要ではないかと思われてくる。
無料化された八王子バイパス
図書館の見学後は、国道16号の東側にある道路を北上して拝島に向かった。高速道路のようなつくりでやけに走りやすいと思ったら、昨年10/31に無料公開されたバイパス道路だった。
車道は自転車侵入禁止だが、歩道は広く快適に走れる。環状線で八王子市街を抜けるよりは、ずっと楽に感じた。多摩川の拝島橋から橋本の間を南北につなぐルートとして、今後も活用したい。