2回目の応募で運よく抽選に受かり、宮古島トライアスロンに参加できることができた。
国内のロングディスタンスとしては最も人気のあるレース。事前に佐渡や五島を完走した実績を評価してもらえたのかもしれない。
気温や湿度が高くてつらかったが、今回も何とか無事完走できた。大会に参加した感想をまとめてみたい。
1日目:現地入り、受付とカーボパーティー
レース2日前に東京から空路で現地入り。
石垣島経由で宮古島に到着した。
羽田から石垣島経由で宮古島へ
この時期はまだANAの羽田~宮古直行便が運航される前だった。空路の場合はいったん石垣島を経由するルートになる。6:10の早朝便で羽田空港を出発した。
チケットの手配には昨年の五島トライアスロンと同じくユナイテッド航空のマイルを使った。
ちょうど「801マイル以上は片道8,000マイル」に減額されていたので、スターアライアンス提携のANA利用でも宮古島まで無料で行けた。
渋谷駅4:49始発の山手線に乗って羽田空港に5:32到着。
バイクはすでに送ってあったので預ける必要はないが、搭乗までぎりぎりになってしまった。出発が朝早いときは、空港の近くで前泊した方がよかったと思う。
石垣島の空港で3時間の乗り継ぎ待ちがあった。
八重山そばで腹ごしらえして、空港内にある日本最南端のスターバックスで一服。島内の空港やフェリーターミナル、主要な観光スポットにはフリーWiFiがあるのでうれしい。
空港のフードコートでは、石垣牛ステーキが4,700円で売られていた。これに比べると1,350円のハンバーグ定食が安く見えてくる。島の食材の中でも牛肉は高級品だとわかった。
宮古空港から市街まで徒歩1時間
石垣島から宮古島への移動は、空路だと1時間もかからなかった。
空港は市街地に近く、宿まで歩ける距離にあると思っていたが間違いだった。
宮古空港のターミナルは街と反対側の東に向いている。そのため滑走路を大きく迂回して行き来する必要があり、徒歩では1時間くらいかかった。普通はバスかタクシーを利用すべきだろう。
特に急ぐ用事はないので、のんびり歩いて予約していたユースホステルに到着。
事前に送ってあった自転車はすでに届いていた。開梱して状態をチェックし、タイヤに空気を入れれば準備完了。
ベランダにラックがついており、他の宿泊客の方のバイクが並んでいた。ディープリムのカーボンホイールが多くて、さすがロングのレースは参加者のレベルも高そうだ。
大会期間中は参加者の宿泊も多く、トライアスリート同士の情報交換に役立つ。
宮古島の場合はユースが街中にあり、会場へも歩いて行ける。料金も控えめなので、ひとり旅で旅費を節約したい人にはおすすめだ。
宮古島市総合体育館で選手登録
会場の宮古島市総合体育館に向かい選手登録を行った。
体育館でトランジション用のバッグやゼッケンを受け取り、ID識別用のリストバンドを装着。滞在中はこれをずっと着けて過ごすことになる。
ユースから会場までの距離は約2キロ。その間に24時間営業のコンビニや、バイク返送予定のヤマト運輸営業所、レストランもいくつかある。滞在中、特に生活に不便することはなかった。
開会式まで余裕があったので、会場の周辺を歩いてみた。
こちらは漁港の隣にあるパイナガマビーチ。街中にあるのに驚くほどきれいな砂浜だ。聞けば宮古島は川がなくて土砂が流れないため、海水の透明度が高いらしい。
よく見るとウェットスーツを着てビーチを泳いでいる人がいる。街中でも本番まで待ちきれずバイク練習したり走っている選手を何人も見かけた。
ロング参加の鉄人ともなると、レース前から体力があり余ってしょうがないのだろう。
開会式とカーボパーティー
開会式のメインはカーボパーティー。
レース前に炭水化物を大量摂取して、体内にグリコーゲンを蓄えるカーボローディングを趣旨とした宮古島の伝統行事だ。
無理に食べると体重増加や消化不良のリスクもある。果たしてこれが万人向けの正しい準備なのかどうかはわからない。
だが持久系スポーツ特有のカルチャーをお祭り化したという意味では、おもしろい試みだ。別に食事のノルマや残すとペナルティーがあるわけでもない。
そもそもトライアスリートは大食漢が多いので、食費が浮いて助かるだろう。カーボパーティーの経費はエントリー代に含まれているはずなので、しっかり食べて元を取らないと損だ。
カーボパーティーの補給戦略
競技説明はあっさり終わったが、その後のセレモニーや祝辞が30分以上続いた。
乾杯のためにビールやドリンク類は解禁されたが、食べ物はまだお預け。
会場前方が空いていたので、競争が少ないかと思って前寄りにポジションを取ったのが裏目に出た。
後ろの方では祝辞が続く間に、こっそりフライングして食べ始めている人がいる。前方のテーブルには招待選手や役員がいるので、さすがに料理に手をつけるのはまずい。
人目をはばからず補給を優先したいなら、会場後方にスタンバイしておくべきだ。
炭水化物より屋台に急げ
ようやくフード類も解禁されて食事がスタートしたが、ブッフェコーナーの宮古ソバは早々に売り切れて汁だけの配給になってしまった。どうやら会場中央のテーブルにあるパスタやパンはおとりで、先に屋台の料理を取りに行くのがセオリーらしい。
最終的に中央テーブルの穀類は余るほど大量に用意されていたので、焦って食べる必要はなかった。
カーボ・パーティーでの栄養補給はすでにレースの前哨戦。次回参加することがあったら、しっかり対策を練っておきたい。
食事中、ステージの方では沖縄歌手の「なっちぃ」さんや、ご当地アイドルの「らぐぅんぶるぅ」が登場して盛り上がっていた。アイドルは外国人選手との記念撮影で大人気のようだ。
穀類とは別に、テーブルいっぱいに広がる巨大ケーキも用意されている。食べる前にケーキの撮影タイムが設けられていた。
食事はほとんどパンにしかありつけなかったので、栄養バランス的にどうかと思う。宮古ソバのスープはうまかったが、パスタやパンはそこまでおいしいわけでもない。
せっかく宮古島まで来たのだから、地元のグルメも楽しみたい。スパムやポーク玉子のおにぎりはコンビニでも売っている。
無理して会場でカーボローディングするより、普通に外で食事してもよかったと思う。
2日目:コース試走とバイク預託
宮古島トライアスロン、レース前日の公式行事はバイク預託のみ。あえてスケジュールに余裕が設けられているのは、「島内に宿泊・観光してほしい」という地域振興のためだろう。
バイク預託前の試走
自転車を預ける前に、コースの下見も兼ねて島の西側を走ったみた。宮古島名物の伊良部大橋と来間大橋は会場から近いので、ロードバイクなら容易にアクセスできる。
伊良部大橋は強風に注意
最近開通した伊良部大橋は今回の目玉。宮古島のレースといえば、透明度の高い海でのスイムと並んで、長い橋をバイクで往復する光景が有名だ。
伊良部大橋は途中で2か所、船を通行させるために路面が盛り上がっている。見た目はきつそうだが、走ってみるとそれほどの傾斜ではない。少なくとも鳥取・島根にある有名な「ベタ踏み坂(江島大橋)」ほどではない。
「強風で転倒者が続出し、対向車線からも吹っ飛んでくる」という噂は本当だった。
島内は全体的に風が強め。さらに橋の上はさえぎるものがないため、ジェット気流のように吹き荒れている。追い風になれば有利だろうが、往復コースなので向かい風も受けることになる。
砂山ビーチと砂山カフェ
伊良部大橋から北に進んで、観光名所の砂山ビーチに行ってみた。
木々に覆われたトンネルを抜けると、こじんまりした砂浜が見えてくる。アーチ状で洞窟のようになった岩があり、ここから写真撮影するといい絵が撮れる。
砂山ビーチは市街地から近いこともあって、レース参加者より普通の観光客の方が多かった。
明日は島内全域で交通規制が行われる上、宿も混雑して高止まりしている。普通に宮古島を観光するなら、トライアスロンが行われる4月は避けた方がいい。
ビーチの近くにある砂山カフェで、ランチにタコライスをいただいた。海は見えないがテラス席もあり、落ち着いた雰囲気のいいお店。ちょっとしたリゾート気分を味わえた。
来間大橋は一直線
さらに北上して池間大橋を目指すのは、さすが追い込みすぎな気もした。時間も厳しいのでUターンして会場から近い来間大橋に向かってみた。
来間大橋は端から端まで一直線。伊良部大橋と同様に、路面は一部傾斜がついている。
スイムコースは橋のすぐ近く。橋の上からでも海底が透けて見えるくらい、すばらしい透明度の海だった。
合わせて40キロくらいバイク試走して、ほどほどに汗をかいた。せいぜい数時間の足慣らしと思って日焼け止めを塗るのをさぼったら、両腕や首筋が一発でヤケド状態になってしまった。
南国の日差しはあなどれない。
その後しばらくはヒリヒリして入浴がつらく、1週間経つと水泡ができて皮がむけはじめた。痛みがおさまると、今度はかゆくてたまらなくなる。
沖縄で自転車に乗るなら日焼け対策は必須だ。
バイク預託と「ボトル2本ルール」
コースの下見を終え、東急ホテルの会場でバイクを預けることにした。
途中PowerBarのブースでアンケートに答えると試供品のジェルをもらえた。さっそく補給用のバッグに追加しておく。
バイク預託時の機材チェックは簡単なもので、ナンバーシールとボトルの確認だけで終わった。昨年出た五島では、ヘルメットのあご紐がゆるんでいないか、ブレーキシューがすり減っていないかなど、安全上の厳しい指導があった。
事前配布の資料に書かれているとおり、宮古島では「バイクにボトルを2本差す」という独自ルールが設けられている。
ボトルケージが2個しかない場合、エイドで補給を受けると元からあったボトルは捨てないといけない。そのため一本は捨てる前提で、ペットボトルにワンタッチ開閉のキャップだけ付けておいた。
機材のチェックは無事パスできて、預けた後にボトルを外したり、翌朝中身を入れ替えたりしてもOKだった。
宮古島の独自ルールは「バイクを預ける際に何かしら2本差してあればよい」という程度。そこまで厳しい制限でもなかった。
バイクを預けた後、会場では特にすることがない。せいぜい明日のスイムコースを下見するくらい。試泳している選手も大勢いた。
ホテルの中にはプールやゴルフコースもあって設備が豪華だ。格安ユースホステルとはレベルが違う。
ホテルのシャトルバスで空港へ
会場から市街地に戻るバスは15:00と16:30の2回だけ。これを逃すとタクシーを利用するしかない。
たまたま15:30にホテル側の空港行きシャトルバスが来たので便乗させてもらった。特に宿泊客でなくても、バスには乗せてもらえるようだ。
乗客は自分ひとりで貸切状態だったが、運転手さんに聞くと「レース用のバスは混むので、これに乗っておいて正解」との話だった。しかしながらこのバスは空港行きなので、ターミナルから宿までまた1時間歩く羽目になった。
せっかく空港まで来たので、建物内のショップやレストランを散策してみた。
おやつにいただいたのは、A&Wのルートビアフロート。苦みのあるルートビアと甘いソフトクリームの組み合わせが絶妙だ。アイスはたっぷり乗っているが中身は氷が中心で、肝心のルートビアはほとんど入っていない。
お土産で人気なのは「鉄人のお菓子」。ストロングマンブランドの紅芋ガレットだ。
レース会場では売り切れだったが、空港内の売店では余裕で手に入る。
空港から市街地へ向かい、今度は滑走路の南側を迂回して歩いてみた。空港のまわりにはバイク練習によさそうな長い道路がある。しかし歩く分には退屈でしかない。
臨時バス停のチェック
途中で翌朝乗る予定の送迎バス集合場所を確認できた。臨時のバス停に集まれば、周辺に宿泊中の参加者をピックアップして会場まで送り届けてくれるはずだ。
ユースの夕食では、他の参加者と話して情報交換することができた。
普段まわりでトライアスリートに出会うことはまれなので、こういう機会にレースの体験談など伺えるのはありがたい。宿の方でも翌日に向けて食事を多めに用意してくださり、ご飯も3杯おかわりできた。
3日目:レース本番
宮古島トライアスロンのレース本番。
日の出からから夕暮れまで走り続けた、競技の様子を振り返ってみたいと思う。
夜明け前の会場でナンバリング
ロングディスタンスの朝は早い。
宮古島では朝3時に起きて、宿で朝食をいただいた。日焼け止めとスイム用のワセリンを塗り、レース用のウェアに着替えて4:40発のバスに乗り込む。
会場に着くと、まずゼッケンナンバーを腕にマジックで書いてもらう。その後トランジション用の荷物預けを済ませ、念のためバイクの状態も確認しておく。
昨日預ける前にバイクのセッティングは済ませてあったので、当日やることはタイヤの空気圧を確認する程度。バイクにカバーはかけていなかったが、さいわい夜中に雨で濡れることはなかった。
フレーム上のバッグに補給食を入れて、バイクの出走準備は完了。
スタートの7時までまだ時間があったので、最後にダメ押しでスパムおにぎりを食べておいた。
レース中もエイドで食料の補給を受けられるが、胃腸が元気なうちにできるだけ固形食を摂取しておきたい。
スイム会場は風も弱く、波もおだやかで絶好のレース日和になりそうだった。
ウェットスーツに着替えて砂浜の近くを泳いでみる。どこまで行っても海の底が見渡せるくらい、すばらしい透明度だった。
スイムは熾烈なバトル
スターターをつとめるのはレスリング女子日本代表の吉田沙保里さん。
自分は「予想タイム1時間以上」の後列グループに並んでいたので、まったく姿は見えなかった。
バトルを避けて後ろの方からスタートしたが、それでも序盤は接触が増える。頭を小突かれたり足をつかまれるのはまだしも、顔やわき腹を蹴られるとウェットスーツ越しでも痛い。
何度か吹っ飛ばされたゴーグルを直しながら、なるべく人の少ないところを選んで泳いだ。参加人数が多いせいか、スイムパートは最後までバトルが絶えなかった。
なかなか海中を眺める余裕はなかったが、ときどきサンゴ礁に熱帯魚が群れている光景を見ることができた。一瞬だけウミガメが海底を泳いで行く様子も観察できた。
間違いなくこれまで参加したトライアスロン大会の中で、一番きれいな海だった。
バイクコースも絶景
スイム中にいつの間にか天候が急変して、海から上がると土砂降りの雨になっていた。
今回はウェットスーツの下にトライウェアを着ないで、バイクパートの前に着替える方法を試してみた。ゼッケンはあらかじめ安全ピンでとめていたが、2XUのウェアは着圧が強く、着る際にピンがすべて取れてしまった。
付け直しのために数分ロスしたので、やはりゼッケンはベルトに固定してバイク/ランパートで使いまわした方がいい。
序盤は風向きがよかったのか、時速40キロあたりで巡航できた。高速域ではエアロ装備の強みが発揮されるようで、ディープリムのホイールを履いた人たちにどんどん追い抜かれた。
強風の伊良部大橋で落車が続出
伊良部大橋の往路はそれほど風の影響を受けなかったが、帰りは左右から突風になぶられるかたちになった。セミエアロのホイールでも、ハンドルを取られそうになって怖いくらい。やはりディスクホイールは横風に弱いのか、目の前で選手が落車して橋の斜面を滑って行った。
続いて池間大橋までの西海岸は向かい風がきつかったが、橋を折り返すと今度は追い風。島の北側は延々とサトウキビ畑が続く田園地帯になった。
宮古島の東端にある東平安名崎(ひがしへんなざき)への折り返しは絶景で、高速で通過してしまうのがもったいないくらいだった。そこから島の南側はアップダウンが激しくなったが、下りの加速を利用して上り返せる坂が多い。
来間大橋での風向きは進行方向に平行だったので、横から足元をすくわれる恐怖はなかった。たとえスピードは落ちたとしても、横風より向かい風の方が安全だ。
事前の計画どおり、バイクパートでは走行距離30キロごとにスポーツ羊羹を一本ずつ消化した。今回はカフェイン入りの補給食を多めに準備したおかげか、レース中に眠くなることはなかった。
ランは最後まで順位争い
ランパートは市街地を出発して東に向かい、東平安名崎に近い保良で折り返してくるコース。
トップ選手とすれ違ったので、暇つぶしに前走者の人数を数えてみた。折り返し地点まで来たところで判明した自分の順位はだいたい130位。
途中から妙に胸元がチクチクすると思ったら、乳首に絆創膏を貼るのを忘れていた。ウェアによって相性もあるのだが、荒い素材だとシャツと乳首が擦れて血が出ることもある。マラソンやロングのレースでは、あらかじめ絆創膏を貼ってカバーしておく必要がある。
復路の宮古空港が見えてきたところで残り10キロ。やはりマラソンは最後の35キロ以降がきつい。平良港に戻って残り3キロになったあたりから、まわりでペースアップするランナーが増えてきた。
トライアスロンはグロスタイムで評価されるので、少しでも順位を上げようとゴール前は追い抜き合戦になる。
表彰台には実力がおよばなくても、リザルトに出る年代・性別順位は気になるもの。フィニッシュ会場の競技場に入ってからも接戦で、歓声にこたえる余裕もなく必死のスプリント勝負になった。
ゴールの後は宮古そば
ゴール後は疲れ切って動けず、もらった氷で足を冷やしながら30分くらい横になっていた。
その後、無料の宮古そばをいただき、元気が出てきたところでトラックに入ってくる他の選手を応援した。
宿に戻ってウェアの洗濯を済ませ、あとはテレビの生中継でレースを観戦した。
最後のランナーはまわりの人が伴走して盛り上げてくれる。地元の人によると、昔は目立ちたくてわざと遅れてゴールする人もいたらしい。
20:30の制限時間になると、会場の門は無慈悲に閉められてしまう。ぎりぎり間に合わなかった選手が門の前で肩を落とす光景は、見ていて涙ぐましい。
レース終了後は花火が上がった。21時にバイクの引き取りが始まるので、再び会場に向かう。
翌日もらえるレース速報
レースの翌日にタイムや順位が載った速報をもらえる。
スイムとバイクは快調だったが、ランで4時間を切れなかったのは反省点だ。南国の暑さと湿気がこたえて後半はペースがガタ落ちした。
ロングも3回目になると、ペース配分や苦しい時の対策がわかってくる。とりあえず今回のレースも無事完走できたのはよかった。
4日目:閉会式パーティーとバイク返送
トライアスロンのロングディスタンスは一日がかりのレース。そのため表彰式やパーティーはたいてい翌日に行われる。
イベントは午後からだったので、午前中はフェリーで多良間島を日帰り観光してきた。
その後参加した「ふれあいパーティー」でも、しつこくカーボローディングをすすめられて苦笑い。日暮れまでの時間で島のビーチを見学して、バイクの梱包・発送を済ませた。
レース翌日のふれあいパーティー
宮古島ではレース2日前の「ワイドーパーティー」に続き、レース翌日にも「ふれあいパーティー」が行われる。
多良間島で遊んでいるうちに、パーティーに出るのが遅れてしまった。しかし今回は意外と料理も残っていた。
レース翌朝に帰る人が多いようで、開会式よりも参加者は少なかった。閉会式ではようやく具入りの宮古そばにありつくことができた。
レース前のカーボパーティーと同じく、今回も大量のパスタと菓子パンが用意されている。
正直なところ炭水化物はもう十分だ。トライアスリートの宴会に必須のエサみたいなものなのだろう。
昨日の疲れも残っているのに、羽目を外して飲み過ぎる人がいるようだ。テーブルの下やあちこちで倒れて寝ている人がいる。
ステージではライブ演奏や、レースのダイジェスト映像が放送された。トップ選手の他に一般選手の紹介コーナーやインタビューもあって楽しめた。
最後は全員で「クイチャー踊り」をするのが伝統のようだ。見た目は簡単そうでも、足を上げて跳ねるタイミングが難しい。
完走証は後日郵送でも受取可能
パーティーで食べるのに夢中で、受付終了の17時までに完走証を受け取るのを忘れてしまった。
帰り際に思い出して向かったら、すでに印刷用の機材は片づけられていた。リザルト一覧はもらえたが、個別の完走証は発行してもらえなかった。
後ほど事務局に問い合わせて相談したところ、一か月くらい経ってから着払いの郵送で受け取ることができた。出発が早く現地で完走証を受け取れない人もいるだろうから、もともと郵送で受け取ることも可能だったのだろう。
今後のレースにエントリーする際、過去のタイムを証明するものが必要かもしれない。完走証は、念のためもらっておくに越したことはない。
サンセットビーチ~バイク発送
4月の宮古島は19時過ぎてもまだ明るい。せっかくなのでパーティーの後、港の近くのサンセットビーチに行ってみた。
市街地からはパイナガマビーチより少し離れている。こちらは伊良部大橋をのぞむ絶好のロケーション。サンセットといいながら、今日は曇りで夕日を拝めなかった。
その後、自転車をシーコンのケースに入れて、宿からヤマト運輸営業所まで引きずって行った。
バイクのバッグにゆとりがあるので、ついでに洗濯済みの衣類やシューズも入れてしまう。
残りの荷物はバックパック1個。帰りに近くの島々に寄って帰るため、なるべく身軽になっておきたい。
宮古島大会が楽しいのは、ついでに石垣島や多良間島も観光できる点だ。せっかく沖縄より遠い南の島に来たのだから、たっぷり遊んで帰りたい。スケジュールに余裕を持たせて参加するのがおすすめだ。