最近はハセツネに向けてトレランの練習ばかりしていた。たまには自転車に乗ろうと思って、水曜の早朝から奥多摩に向かってみた。
風張峠を上って都民の森で休憩。ヒルクライムを1本含んで90kmほど走りつつ、午前中に戻って来ることができた。西多摩エリアに住んでいる自転車乗りにとっては、ちょうどよい朝練コースといえる。
平日午前中は工事車両が多い
平日の朝8時台、拝島駅から多摩川を過ぎた睦橋通りは通勤の車で混雑していた。休日はロードバイクで賑わうこの道も、今朝は1台も見かけない。
武蔵五日市駅を過ぎて山道に入ると、さすがに車は少なくなった。交通量は休日の1/3くらいとはいえ、ダンプやトラックの大型車が増える。運行本数は少ないが、都民の森までバスも往復する。
やけにトラックに追い抜かれると思ったら、奥多摩周遊道路のあちこちで交互通行規制の工事が行われていた。こんな山奥の道なのに、こまめにメンテナンスされて路面はすべすべ。落葉の季節には、わざわざ落ち葉を吹き飛ばして清掃してくれる。自転車乗りにはありがたい道路だ。
奥多摩周遊道路に入る頃には、ロードバイクと3台くらいすれ違った。バイクの台数も多く、平日でも水曜休みの人が来ているのかもしれない。
10月でも防寒装備は必須
昨日の雨で路面は濡れている。危険な急カーブは少ないが、スリップしないよう注意して走る。道すがら、民家の屋根や積んである木材から水蒸気が上がっていた。今日は10月なのに気温が25度まで上がる予報だ。
檜原村の公衆トイレに出ていた気温は16度。風張峠の駐車場に上がると、標高1,000mなのに23度もあった。「数馬の湯」を過ぎて勾配がきつくなると、長袖では暑いくらいになってきた。
それでも日陰の下りは風が当たって冷える。念のため冬用グローブを着けてきたのが役に立った。多少汗ばむ陽気でも、秋冬のヒルクライムには防寒装備が欠かせない。
特に何もない月夜見第二駐車場
風張峠の上りでは最近読んだ『自転車の教科書』を参考に、なるべく前傾姿勢でペダルに加重を載せてみた。坂道でもスピードは増す代わりに負荷は上がる。太ももがしびれるくらい疲れた。
10時には奥多摩周遊道路に入ったが、朝食をとって4時間も経つとお腹が空いてくる。途中にある「都民の森」で補給しようか迷いつつも、少し粘って月夜見第二駐車場まで上がってみた。
奥多摩湖側の第一駐車場に比べると、こちらは眺めがよくない。ハセツネで関門・補給所として使われる以外は、特に寄る必要のない駐車場だ。
少し移動して、風張林道の終点にあるゲート付近から山並みを撮影してみた。本格的な紅葉には、まだ少し早い。
「都民の森」入口でスリップ注意
風張峠からの帰り、右折して都民の森に入ろうとすると派手にスリップしてしまった。なんとか体制を立て直して転ばずに済んだが、よく見ると駐車場の入口に巨大なグレーチングがある。
下りでスピードが乗った状態、あるいはヒルクライム中の疲れているときは、足元に注意した方がよい。雨で滑りやすくなっていると、金属製の側溝蓋はかなり危険だ。
都民の森の売店、「とちのみ」は平日の朝8時から開いている。いつものカレーパン(税込190円)で軽く栄養補給。温めた状態で渡してもらえるのがうれしい。
駐車場でむしゃむしゃパンを食べていると、ロードバイクの集団が坂を上ってきた。早朝はまだ人が少ないが、10~11時になると自転車乗りがどっと増える。秋の快晴、ツーリング日和なので、休日はもっと混むだろう。
拝島から風張峠まで往復で92km。休憩を含めて4時間半で行って帰ってこられた。お昼時には戻れたので、登坂も含めてちょうどよい朝練になった。