ダホンK3を折りたたむ手順と輪行のコツをまとめてみた。
K3はサイズが小さいだけあって設計もタイト。スムーズに収納できるよう、慣れるまでそこそこ練習が必要だった。
K3の折りたたみ手順
ダホンK3を収納する手順は以下のとおり。
- ペダルを折りたたむ
- クランクの角度を調整する(重要)
- サドルを下げる
- ハンドルを折りたたむ
- フレームを折りたたむ
- 輪行袋に収納

ダホンK3、折りたたみ前後の様子
クランク・ペダルの位置に注意
完全に折りたたむには、ペダルとクランクを適切な角度にセットしておく必要がある。
下の写真の角度が理想的なポジションだ。
左側のクランクが0~6時の角度だと、折りたたまれた前輪に干渉する。また9~12時だとトップチューブに衝突する。
左クランクを7~8時の位置にピンポイントで合わせておかないと、前輪と後輪がぴったりくっつかない。
また折りたたむ際に、ブレーキとシフトのワイヤーがペダルに引っかかりやすい。どちらのケーブルも固くて曲がりにくいので、何度かフレームを開閉して調整する必要がある。
クランクが引っかかって開けない
バイクを組み立てるときもこれが曲者で、左クランクが9時よりに上に回った状態だとフレームに引っかかって開けない。
対策として左クランクを下げるには、チェーンを回す必要がある。しかし他のパーツが後輪に接触していると、車輪が回らずデッドロックに陥る。
その場合は少しだけフレームを開いて干渉を弱め、無理やりクランクを回転させるしかない。
注意点としては、持ち運び時に左クランクが上に回らないよう気をつけるだけ。今のところそれ以外はうまい方法が思いつかない。
ハンドルに備品が付いている場合
ハンドルにライトやサイクルコンピューターを付けていると、折りたたむのはさらに難しくなる。
スタンドを装着していると難易度が高まる。そしてバーエンドバーまであると、普通のやり方ではまずスムーズにたためない。
両輪のマグネットが接触しない中途半端な状態でも、別のベルトで縛ることできる。
しかし運搬時のぐらつきや、パーツ同士の接触・脱落リスクが増える。輪行で余計な荷物も増やしたくないので、できればスマートに磁石の力を生かしたい。
たとえカスタムしたとしても、初期状態のコンパクトさを維持するのがミニベロ改造の目標だ。
長いバーエンドバーの避け方
長めのバーエンドバーが付いている場合、ステムのクリップをゆるめてハンドルごと回転させるとうまくいく。
やり方としては、事前にバーエンドやブレーキレバーがすべて上に向くようセットしておく。ポストを折りたたむと突起物が下を向くので、ホイールやチェーンステーと干渉するのを防げる。
バーエンドが長くて地面に当たる場合は、シートポストの目印を越えて限界までサドルを下ろしておく。バーのリーチが10センチくらいまでなら、この方法でギリギリ収まる。
運搬時にステムのクリップを解放したままだと、ハンドルがグラグラして落ち着かない。しかしクリップを閉じた状態でたたむと、なぜか他のワイヤーに当たってしまう。
たたんだ後からクリップを閉めるのは不可能なので、結局ゆるめたまま不安定な状態で持ち運ぶしかない。
K3のハンドルが長い理由
ダホンK3のフォールディング設計は非常にシビアだ。
実際やってみると、まるで立体的なパズルのよう見える。そしてデザイナーの工夫に感心させられる。
ギア付きの14インチで折りたたみを可能にするためか、パーツ間のゆとりがほとんどない。ブレーキレバーやシフターが初期位置から少しでもずれると、どこかに接触して完全に閉まらなくなる。
K3のハンドル幅が54センチもあって異様に長いのは、レバー類を両端に寄せてタイヤと当たらないようにするためではないだろうか。
バーエンドバーを付けるためシフターをちょっと内側に寄せただけでも、ケーブルがチェーンステーと干渉してしまう。
ハンドルの長さは走行性よりも、折りたたみ上の都合で決められたように感じられる。車体の小ささに対して、明らかにハンドルの幅が広すぎる。
K3に使える輪行袋
輪行袋は今のところ、GIANTのSUPER LIGHT BIKE BAGというロード用のものを流用している。
K3には少々大きいが、もともとコンパクトな袋なので生地が多少だぶつく程度。丸めればボトルケージにも収まる便利な輪行袋だ。
ダホンからK3専用の純正輪行袋も出ているが、こちらは小さすぎて他の自転車に使えない。
ロードバイクと2台持ちの人は、市販の汎用バッグを使いまわせばいいと思う。
ショルダーベルトは必要ない
K3を運ぶ際、輪行袋に付属のショルダーベルトは必要ないと気づいた。袋をガバッとかぶせて両手で抱えれば、車体が軽いので肩掛けしなくても十分運べる。
さらに前後輪がマグネットでくっついていれば、ほかのベルトで縛らなくてもしっかり固定される。ロードバイクのように、事前に車輪を分解してフレームに縛る手間がかからない。
輪行袋のベルト類を持ち運ばなくてよいので、バッグを使わないときのパッキングがスムーズになる。SUPER LIGHT BIKE BAGはもともと収納袋の内寸がきつかったので、ジッパーを閉めてボトルケージに収める作業がずいぶん楽になった。
折りたたんだK3を持ち運ぶコツ
サドルの細い部分を手でつかめば、K3は片手で運ぶこともできる。
そこそこ重いので長時間は無理だが、駅の改札を通るときなどバイクを片手持ちするとスマートだ。
歩きながら運ぶときは、輪行袋をお腹に抱えると他の人の邪魔にならない。
下向きになったハンドルのグリップを袋の上から探り当て、両手と腹部で3点支持すると安定する。輪行袋を肩掛けするよりも体勢が楽で、速く歩ける。
ちょうど混雑する車内で、バックパックを体の前側に抱えるような感じだ。横にはみ出たバイクを人や障害物にぶつけてしまうトラブルを防げる。
輪行の自由度が広がる
14インチの小径車を買ったら、期待どおり輪行がずいぶん楽になった。
特に計画も立てずに走れるだけ走って、疲れたら気軽に輪行して帰ることができる。パンクしたり故障したり不測のトラブルに見舞われたとしても、駅までたどり着ければ何とかなる。
分解・組み立てが数分以内に完了するので、輪行袋さえ持っていれば好きなときに電車を乗り降りできる。
坂がきつかったり交通量が多かったりして、自転車には厳しい区間だけ電車でワープすることも可能。輪行で家に帰る途中でも、余力があれば自走して電車代を浮かせられる。
これがロードバイクであれば、一日に何度もばらして梱包するような手間はとうてい考えられない。
自宅近郊の観光地を開拓
K3があれば自宅から自走困難で、かつロードで輪行するほどでもなかった中距離の観光地を開拓できそうだ。
とりあえず首都圏なら箱根や伊豆方面、北は草津や日光あたりまで持って行くのがおもしろそう。一日に走れる距離はロードバイクに劣るが、公共交通機関とミニベロを組み合わせれば行動範囲は広がる。
K3に元から付いているフォールディングペダルであれば、航空輪行でペダルを外す手間も省ける。個人的によく利用するジェットスターに問い合わせたところ、預託時に「折りたたみペダルは着脱不要」と確認がとれた。
極小サイズの折りたたみ自転車はまだめずらしいのか、街中を走ったり開梱しているとよく声をかけられる。小径車は通りすがりの人と、ちょっとしたコミュニケーションのきっかけにもなるようだ。