次のマラソン大会に向けて、玉川上水を往復40キロくらい走ってみた。
玉川上水でラン練習
玉川上水とは、東京の西エリアを羽村取水堰から新宿あたりまで流れる、江戸時代につくられた用水路。両岸に遊歩道も整備されているので、緑の中でジョギングや散歩を楽しめる。
以前、新宿~吉祥寺の区間は走ったことがあるので、今回は拝島駅から三鷹駅まで往復。
信号や踏切で度々足止めされるが、途中には渓谷のように自然豊かな区間もある。三鷹付近の細い道はたびたび歩行者で渋滞するため、南側の道路を走った方がスムーズだった。
小平市の渓谷が見どころ
玉川上水の拝島駅~玉川上水駅区間は、両岸ともシングルトラックのトレイル。
ところどころ車道に出たり、砂利道になったりする区間もある。「昭和の森ゴルフコース」の北側は、ふかふかのウッドチップで舗装されていて足にやさしい。
多摩モノレールの玉川上水駅を過ぎて小平監視所を超えると、街中の遊歩道から渓谷のような雰囲気に変わってくる。
小川橋と踏切を過ぎて、喜平橋あたりまでの区間は自然が豊かだ。トレラン練習に最適だが、路面は安定しているので普通のランニングシューズでも問題ない。季節的に紅葉も見ごろだった。
三鷹付近は狭くて走りにくい
「江戸東京たてもの園」から三鷹までの区間も、用水路沿いに遊歩道が整備されている。
しかし道幅は狭く、道路側に柵があるので混んでいても迂回できない。休日はランナーだけでなくグループでウォーキングする人たちもいるので、たいてい渋滞して走りにくくなる。
三鷹駅周辺の飲食スポットとしては松屋、ドトール、立ち食いソバなどがある。
しかし小金井市から三鷹市にかけては、玉川上水沿いにコンビニが一軒くらいしかない。ランニングしていると補給に困る。
南側の遊歩道は空いている
三鷹駅で折り返し、復路は玉川上水の南側を走ってみた。
こちらは北側に比べると寂びれた雰囲気で、路面も荒れている。足元に気をつけないと、木の根につまづきやすい。
トレイルランナーなら、むしろこのくらい起伏があった方が楽しめるかもしれない。
南側の遊歩道は人数も少なく、交通量も少ないのでランニングには向いていた。
立川を過ぎて昭島に近づくと、徐々に畑が増えてひなびた風景になってくる。
信号・踏切待ちが多い
先日購入したFitbit Charge 2で測った走行距離は40.8キロ、タイムは4時間16分。
休憩を含めても、まあまあのペースでフルマラソンの練習ができた。
玉川上水は多摩川サイクリングロードのように、交差点で橋をくぐるアンダーパスはない。
信号や踏切の数も多く待たされるので、厳密にタイムを測って取り組むトレーニングには向いていない。
しかし路面は9割くらい未舗装のトレイルを走れたので、アスファルトに比べて足を痛めにくい。場所によっては本格的な山道のような雰囲気もあり、風景の変化を楽しめる。
街灯は少ないので夜間はライトが必須。ヘッドライトをつければトレランレースの練習もできるだろう。
玉川上水の三鷹より上流は、おおむね走りやすいランニングコースだった。