Anchor RFX8カーボンロードをセミエアロにカスタム

現在乗っているロードバイクの仕様と改造履歴をまとめてみようと思う。

ベースは2011年に買ったアンカーのRFX8という車種で、コンポは105装備のEquipe完成車を購入した。フレーム・フォークはフルカーボンで、当時の定価は265,000円。

同時にそろえた備品や、その後の改造やメンテにかかった費用を合わせると、軽く40万は超えている。趣味の道具としては、車の次に高い買い物になった。

トライアスロン/ロードレース兼用

トライアスロンとヒルクライムのレースに両方出たいので、規定に合わせてエアロバーは着脱できるようにしてある。そのため、大幅なポジション変更が不要なショートタイプを選択した。

ホイールも完成車についていたWH-R500から、汎用性が高そうな軽量アルミのNovatec Jetflyに変更。フレームが軽くてロングライド向けのRFX8を、ややエアロ風にセッティングしている。

Anchor RFX8

宮古島トライアスロン出場時のセッティング

基本スペック(太字は改造・交換部分)

  • ベースモデル:アンカーRFX8 Equipe 完成車(2011年版)
  • フレーム・フォーク:フルカーボン
  • ハンドルバー:FSA Omega Compact
  • エアロバー:DEDA Carbon Blastパッドは自作
  • ステム:アンカー/ニットー UI-21(アルミ製)
  • サドル:SELLE SMP DRAKON
  • シートポスト:アンカー(アルミ製)
  • タイヤ:IRC FORMULA PRO X-Guard
    Continental GrandPrix 4000 S II
    PANARACER LEVANTAR PLUS
  • ホイール:NOVATEC JETFLY
  • フロントディレーラー:シマノ105 FD-5700 ブラック
  • リアディレーラー:シマノ105 RD-5700A-SS
  • スプロケット:シマノ ULTEGRA CS-6700 10S 11-25T
  • ギアクランク:シマノ 105 FC-5750-L 50-34Tアウターチェーンリング交換
  • ボトムブラケット:シマノ 105 SM-BB5700
  • チェーン:シマノ DEORE CN-HG54
  • ペダル:シマノ 105 PD-5700 SPD-SLフラットペダルに交換
  • ブレーキアーチ:シマノ 105 BR-5700
  • ブレーキレバー:シマノ 105 ST-5700
  • クイックリリース:シマノ 105(後輪のみ)

その他の装備・パーツ類

フレームはロゴなしのクリア塗装

RFX8はEquipe以上のグレードだと、無料でフレームの塗装をカスタムすることができた。ショップで相談したところ、あえてANCHORのロゴを外し、最低限のクリア塗装でカーボン目地を残すことができた。

フォークやエンドの先端部分は、自然にブラックのグラデーションがかかって金属パーツにつながるよう仕上げられている。本当はツヤ消しの塗装がよかったが、オプションで選ぶことができなかった。

後から考えると、自転車やウェアは車からの視認性が重要だった。ブラック基調のステルス性よりも、とにかく路上で目立つことを優先した方が安全だ。フレームが黒いと泥やオイルの汚れはあまり気にならないが、ほこりが積もるとかえって目立つ。

最近は黒いフレームの上にロゴだけ光沢を出して際立たせるような、凝った塗装のバイクを見かける。カッコいいと思うが、夜間に走る際は不安な気がする。

次にロードバイクを買うとしたら、フレームの色はホワイトかシルバーを選びたい。黄色やオレンジの警告色の方が目立つとはいえ、他のパーツとの色合わせが気になる。後から変えにくいフレームの色としては、なるべく明るめのモノトーンがいいと思う。

完成度の高い軽量バイクRFX8

その後8年間RFX8に乗り続けているが、特にこれといった不満はない。初めて買ったロードバイクで、そもそもギア付きの自転車を所有したこともなかった(街乗り用はシングルスピード)。

最初は細身でシックなクロモリ素材を選ぼうと思ったが、ショップの店長に(良い意味で)そそのかされ、背伸びしてカーボンバイクを買うことになった。いろいろなレースに出てみたい気持ちはあったので、ヒルクライムにもトライアスロンにもこれ一台で対応できてリーズナブルな買物だったと思う。

その後もさまざまな新製品が発売されたが、全体的にRFX8の完成度高すぎて買い替える必要を感じない。後継機のRL8やRL9も、きっといいバイクなのだろう。ただ新しく買うとしたら、RFX8が傷んできてから、もう数世代後でいいと思う。

現行製品に比べるとRFX8のフレームは細すぎて頼りない気もするが、おかげでフレーム重量は「フォークを含まず1kgジャスト」と当時のラインナップで最軽量だった。いろいろパーツを追加しても、持った感じはちょっとしたアルミロードより圧倒的に軽い。

日頃の練習は峠が中心なので、このスペックが生きてくる。都内から日帰りで富士山一周したり、山梨の大弛峠を往復できたりしたのは車体が軽いおかげだと思う。重いバイクの方がトレーニングにはなるが、軽ければその分、遠出して観光も楽しめる余裕ができる。

フレームはエントリーグレードで十分

RFX8より上位のレース向けカーボンフレームは、おそらく今の実力ではポテンシャルを生かしきれない。トライアスロンのバイクパートはランにそなえた「疲れにくさ」も重要なので、しなりの多いロングライド向けフレームの方が向いている気がする。

ヒルクライムとトライアスロンが中心のホビーレーサーなら、中間価格帯のカーボンフレームをセミエアロに改造するのもありだと思う。高価なエアロロードを買うよりも、エントリーグレードのフレームを選んで、浮いたお金をパーツに投資する方が合理的だ。

フレームが流線型であることよりも、エアロヘルメットやスキンスーツを導入した方が空力効果は上がりそう。ホイールを軽量化すれば、オールラウンドにパフォーマンスアップできる。

そしてロードバイクに長く乗ると、フレームより先にチェーンやタイヤが摩耗する。車体全体の調整やオーバーホールにも意外とお金がかかる。数年スパンでそれらのランニングコストも予算化しておいた方が無難だ。

RFX8に合わせるコンポは、せいぜい105が身の丈に合っているのだろう。そこから好みに応じてUltegraやTiagraの互換パーツに交換していけばいい。もとが安ければ、その分パーツの維持費用も抑えらえる。