多摩川サイクリングロード、拝島橋~羽村取水堰ツーリング

しばらく忙しくて3か月もロードバイクを放置していた。いつでも乗れるように組み立てた状態で部屋に置いてあったが、ほこりが積もる一方でタイヤに空気を入れるのも面倒だった。

11月も半ばになりそろそろ冷え込んできたので、乗れるうちに乗っておこうと思って久々にサイクリング。ウォーミングアップと機材の点検も兼ねて、多摩川サイクリングロードを羽村取水堰まで、往復20kmくらいこいでみた。

11月でも河川敷は羽虫との戦い

多摩川CRで拝島橋から曙橋までのワイルドなエリアは、路面が荒れていてスピードを出しにくい。人家も少ない寂びれた区間なのに、散歩している人も結構見かける。

曙橋を超えると桜並木が現れるが、もう半分くらい紅葉して葉っぱが落ちている感じだ。ちょうどこのあたりから、奥多摩の山々が遠くに見え始める。特に天気の良い日は、奥多摩に沈む見事な夕日を拝めることもある。

秋の多摩川サイクリングロード

もう11月なので、河川敷の羽虫も大人しくなったかと思いきや、群れをなして襲いかかってくるスポットがあった。ヘルメットのバイザーは置いてきたが、念のためクリアレンズのPCメガネをかけてきてよかった。

羽村取水堰

ここ数日、小雨が降る程度の気候だったので、羽村の取水堰も水量は並み程度。

玉川上水の始点

ここから分岐した玉川上水が、新宿のあたりまではるばる43km流れていく。

ブレーキシューのパッドが劣化?

ハンドルやホイールにこびりついたほこりはそのまま、最低限チェーンだけ雑巾で拭って油を差してきた。室内保管とはいえ、3か月も放置していたので、可動部のあちこちでオイルが乾いていそうな予感がする。

ロードバイクのタイヤは放っておくと圧力の平衡状態に達するようで、完全にぺしゃんこにはならない。チューブレスタイヤでも、勝手にビードが落ちるほど空気は抜けないのが不思議だ。前後輪とも7気圧までエアーを補給したが、チューブやタイヤは特に問題なさそう。

とりあえず漕ぎ出してみて、ブレーキの効きが弱い気がする。何かリムに薄く油膜が張ったような、頼りない制動力に感じる。単に握力が落ちたとか、ほこりで滑っているだけかもしれない。ブレーキシューはゴム素材なので、放置していると固くなったり劣化するのだろうか。

冬でも暑いエアロヘルメット

もうそろそろ手袋がほしい気温だが、風が弱いので半袖Tシャツに薄いウインドブレーカーでいけた。

20km/h前後でのんびり巡行していても、開口部の少ないOGK AERO-R1のヘルメットだと額のパッドが汗ばんでくる。夏場に比べると蒸れはまだましだが、空気抵抗も気にせずゆっくり流すだけなら、普通の自転車用ヘルメットでいい気がした。

エアロヘルメットの利点のひとつとして、「冬でも頭が暖かい」と言われることがある。真冬の自転車でもろに風を受けると、手足の末端と鼻先・顔から冷えてくる。それでも「頭が冷えてたまらない」と感じたことは一度もない。

通年の利用を考えると、ヘルメットは強度を損なわない程度に軽くて、通気性が良い方がベターだ。あえて穴を閉じて空気抵抗を減らしたエアロ形状は、タイムトライアル用の特殊装備だと思う。ホビーライダーとしてのんびり漕いでいる分には、頭が冷えてたまらないくらい、透け透けのヘルメットの方が便利だ。

短い距離のリハビリライドとはいえ、機材の状態をざっと点検することができた。羽虫さえいなければ、近所に走りやすいサイクリングロードがあるのは、ありがたいことだ。